全力困惑。

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体育祭から7日経った。 「悠斗悠斗!一緒にご飯食べにいこうぜ!!」 「私は拒絶するぅうう!」 「あうふっ!!」 状況は悪化している。 Gは以前より俺に絡むようになった。 体育祭の時ほどぶっ飛んだM発言はないが、それでもかなり気持ち悪くなった。 「はふ……ふうとひほひ」 「もう日本語も求めないから黙れ」 消しゴム詰めたまんま恍惚とした表情浮かべないで。 怖いから。 委員長にアイコンタクトで助けを求めた。 が、どうやら受信拒否をしたみたいだ。 クラスメイトは毎日、哀れみに満ちた表情で俺たちを見守ってくれている。 いや、確かにあの後親衛隊とか色んなとこに謝って、邪魔しないよう言ったけどさ。 言ったけどさ………。 ………こんな展開にもつれ込むなんて思わないだろ普通。 「春樹に構うな柊!ほ、ほら俺が居るからさ春樹」 「こんなやつ放っておけ、俺が代わりに遊んでやる」 この展開に気が滅入っているのは、なにも俺だけじゃない。 Gの取り巻き共も同じだ。 GのM事実が発覚してから、危機感を感じ始めたのか、今まで以上に俺から遠ざけようとしている。 特に、爽やか吉野と不良(笑)の頑張りには目を見張るものがあります、はい。 俺には万々歳なわけだが。 ほら、さっさとこいつらと絡んどけGよ。 「いやだ!俺を罵っていいのは悠斗だけだぞ!!」 爆弾投下らめええええええええええええええええええ!! もう1度言おう、かなり気持ち悪くなった。
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