0 * プロローグ

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本を、閉じた。 部屋に響く¨パタン¨という音。 こみ上げるのは、言葉にできない想いと、 たくさんの、疑問。 なぜ彼は、彼女は、あの時あんな行動をしたのだろう。 なぜ、自分の命を懸けられたのだろう。 歴史って、何だろう……。 水河瞬介 著 『遥か時』 読書が特別好きではない私が、夢中になった小説。 何故だろう、読み終えても満足できていないこの気持ち。 更に深く探求していきたいというこの気持ち。 「私って国語好きだっけ……。」 そんな錯覚を覚えるほど。  
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