3 * 私の任務

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立ち上がって急いで玄関へと走る。 「…総司さん…。」 ぐったりして動かない総司さんが、土方さんに背負われていた。 「…夏樹。  総司を頼んだ。  俺は後処理に行ってくる。」 そう言って、土方さんはぐったりした総司さんを私に任せた。 「土方さんは…大丈夫ですか?  怪我とか、してないですか?」 「…。  俺は大丈夫だ。ありがとう。」 土方さんは優しく笑って去って行った。 「夏樹さん。  総司くんをこちらへ。」 「…はい!」 山南さんに促されて、総司さんを彼の部屋に運んだ。 「大きな怪我はしてないようだね。  おそらく熱中症だろう。」 「…。」 総司さんは結核による喀血で倒れたんだ。 言いたくても、言ってはいけない。 「夏樹ちゃん。  何かあったときのために  総司くんの傍にいてくれるかい?」 「…はい。任せてください。」 私が応えると、山南さんは頷いて部屋を出て行った。  
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