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「お兄ちゃん、私先に降りてるね」
「ハイよ~」
ルミナに返事をしながら今日のことを考える。
今日はこの国アルーシャに5つしかない国立の学園、国立アルーシャ学園の入学式、始業式だ。
俺は今日から、そのアルーシャ学園の2年生となる。
ちなみに、ルミナは今日からアルーシャ学園の1年生だ。
このアルーシャ学園、とても人気で倍率が高いが、実は入るのが以外と簡単だった。志望した理由は家から近いってだけで。正直、俺が合格した時には、家族全員で目ん玉飛び出すほど驚いたが。
アルーシャ学園の試験内容は、学力調査、面接、実技だ。どこでもある普通の内容だと思っていたよ?俺も。
でもパンフレットの内容をよ~く見ると、実技の試験は、スキル審査、実力審査、能力審査の3つに別れているんだよ。
順番に説明していくと、スキル審査は、そのまんまだな。審査員にスキルを見せて、どんな場面で活用出来るとか、実際に壁などにぶつけて威力を見せる等、いわゆるスキルのアピール審査ってやつだ。
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