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明るい栗色の髪の毛から覗いている頭頂のキン肉カッターは、この少女がキン肉星出身であることを物語っている。
着衣はビキニにマントという露出の高い格好ではあるが、ボディラインはそれほど目立たない。胸や臀部の膨らみが控えめなのは、身体的なものではなく、年齢的なものであると見受けられる。
つまり、この少女は本当に幼い、まだ成長途中にいる、正真正銘、子供なのである。
「やはりキン肉星の者じゃったか。しかもその姿は……貴様、シュラスコ族じゃなあ」
少女はとっさに、マントで顔と身体を隠したが、時すでに遅し。グレート・ザ・屍豪鬼は少女の正体に気づいてしまった。
「貴様、シュラスコ族のミーノだな? 確か、あのミートの義理の妹であり、キン肉王家の使用人じゃったなあ」
「だ、だったらなんだというのですぅ?! 私が誰かなんて、あなたには関係の無いことですぅ!」
「シゴシゴシゴッ! ミーノよ、貴様に用は無くとも、マッスルジュエルには用があるんじゃい! だからのぉ、いい子だから、さっさと儂に、マッスルジュエルを献上するのじゃあ!」
凄んで威圧するグレート・ザ・屍豪鬼に、ミーノは圧倒されろうになる。脚は震え、歯がガチガチとぶつかり鳴る。
ミーノは身の危険を感じつつも、グレート・ザ・屍豪鬼に恐怖しつつも、必死にマッスルジュエルを守ろうとする。
そしてミーノはビキニのブラに、マッスルジュエルを入れ込んだ。ぎゅうと抱きしめ、マッスルジュエルを守る。
「シゴシゴシゴッ! 大方、ミートにでも頼まれたのだろう、マッスルジュエルの適合者探しをのお。じゃが、いまだに適合者が見つかっておらぬ。どうじゃ、図星じゃろう」
グレート・ザ・屍豪鬼は下卑た笑いを上げながら、ミーノを見下ろす。
「でわ、この儂が、マッスルジュエルの適合者探しを引き継いでやろう。心配しなくとも、ちゃあんと見つけ出してやるからなあ。至上最強の、悪行超人を!」
グレート・ザ・屍豪鬼は、ミーノの胸に抱かれているマッスルジュエルを奪うべく、ミーノの手を無理やりこじ開ける。
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