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「い、いやですぅ! マッスルジュエルは絶対に渡さないのですぅ! 約束したのですぅ! ミート様……ミートニィと約束したのですぅ! 悪行超人になんか、絶対に渡さないのですぅ!」
ミーノは必死になって抵抗をするが、グレート・ザ・屍豪鬼の圧倒的なパワーには、敵うはずもなかった。ミーノの手はこじ開けられ、マッスルジュエルがミーノの胸からこぼれ落ちる。
「シゴシゴシゴッ! これでマッスルジュエルは、儂のもんじゃあ!」
落下するマッスルジュエルに向かって、手を伸ばすグレート・ザ・屍豪鬼。その時である。
「オーッ、トーッ、メーッ、のぉーッ!」
ボサメガネ少女は声を上げながら、グレート・ザ・屍豪鬼に突っ込んでいく。
「クソぢからぁーーッ!!」
“らぁ”の言葉を発するタイミングで、ボサメガネ少女はグレート・ザ・屍豪鬼に向かって飛び上がった。そしてボサメガネ少女は、マッスルジュエルをしっかと掴んだ。
先を越されたグレート・ザ・屍豪鬼はマッスルジュエルを掴み損ない、宙を握った。
“どざざざざーッ”
ボサメガネ少女はヘッドスライディング状態になって、グレート・ザ・屍豪鬼の横を滑り抜けた。
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