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胸を張って大威張りするミーノを、グレート・ザ・屍豪鬼は苦々しく睨みつけながら、大きく舌打ちをした。
「いつの間にすり替えよったんじゃあ、あんの小娘めがぁ! ふざけよって! マッスルジュエルはどこじゃい!」
キョロキョロと周囲を見回すグレート・ザ・屍豪鬼の目に、猛ダッシュでその場を離れて行くボサメガネ少女の姿が映った。
「お願いですぅ! それを持って、遠くに逃げてくださいですぅ!」
ボサメガネ少女に向かって叫ぶミーノを見て、グレート・ザ・屍豪鬼はあかんべえをしているミーノ人形を、ミーノ本人に投げつけた。怒り混じりのグレート・ザ・屍豪鬼が放ったミーノ人形は、とてつもない勢いの剛速球となって、ミーノに被弾した。
「きゃああぁぁッ! ですぅ!」
ミーノは思い切り吹き飛ばされ、地面を転げまわる。
「ミ、ミーノちゃん!」
ボサメガネ少女は立ち止り、ミーノの方に向き直る。
「シュラスコ族のお嬢ちゃんへのお仕置きは、これくらいにしといてやろうかのお。次は貴様だ! 人間のお嬢ちゃんよお!」
グレート・ザ・屍豪鬼の右腕のブラッディ・バンブレが、鉛筆ほどのミニサイズになる。
「超手加減版、しごき桜・乱れ咲きの刑!」
極小サイズのブラッディ・バンブレが生み出した衝撃波が、ボサメガネ少女を襲う。
「きゃあああぁぁぁッ!」
手加減版とはいえ、その威力はかなりのものであった。ボサメガネ少女の身体は引き裂かれ、全身がズタボロにされてしまう。
「い、いやぁ……」
まとっている着衣はビリビリに破かれ、あらわにされている肌には、痛々しい血の滲みやアザがある。
ボサメガネ少女は顔を真っ青にして、弱々しい声を漏らす。肩は震え、目には涙が溜まっている。
「シゴシゴシゴッ! 恐怖のあまりに、悲鳴すら上げられぬか!」
グレート・ザ・屍豪鬼は、うつむいているボサメガネ少女の顔を覗き込み、にたりと笑った。
グレート・ザ・屍豪鬼と目が合ったボサメガネ少女は、グレート・ザ・屍豪鬼をきつく睨み、殴りかかりそうな勢いで声を荒げる。
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