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「あ、悪行超人だぁ! 悪行超人が現れたぞぉ!」
「う、うそだぁ! もう悪行超人はいないはずだろぉ?! d.M.pは無くなっただろ!?」
「悪魔だぁ! 悪魔の再来だぁ!」
戦々恐々とする人々を見下すように眺めながら、グレート・ザ・屍豪鬼は笑い上げる。
「シゴシゴシゴッ! 新世代超人ベストメンバーが不在な今こそ! 新生d.M.p、デヴィル・メイキング・プラント結成の時なりぃ!」
そしてグレート・ザ・屍豪鬼は右腕を振り上げた。
「ブラッディ・バンブレ!」
グレート・ザ・屍豪鬼の腕が、赤黒い竹刀へと変化していく。
「喰らえぃ! しごき桜・乱れ咲きの刑!」
グレート・ザ・屍豪鬼が赤黒い竹刀を振り下ろすと、目の前にあった高層ビルがグワングワンと揺れ動いた。そして、急激な振動に耐えられなくなった高層ビルは、激しく震え、まるでビルが破裂したかのように、全てのガラスが粉砕した。
大量のガラス片は、まるでスコールのように、ビルの真下にいる人々に向かって降り落ちていく。
「きゃああぁぁッ! た、たすけてぇ!」
鋭すぎるガラスの刃が、人々に襲いかかる――
その時である。茶色い閃光が、人々の頭上を走り抜けた。そして、大量のガラス片は跡形もなく消え去った。
「また懲りもせずに湧いて出やがったな、悪行超人めが!」
ガゼルのような俊敏な肉体を持つ正義超人・ガゼルマンは、パンパンと両の手のひらを叩きながら、グレート・ザ・屍豪鬼を睨みつけた。
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