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「ひょっとしたら、誰かが俺たちをここに連れてきたのかもしれないな……」
「はあ？どういうことだよ」
俺とカズキは怪訝な顔をする。
「居酒屋を出た後の記憶はみんなバラバラだろ？その四人の記憶がそれぞれひとりだけで行動したものならともかく、ここの四人で行動した記憶だからおかしいんだ。それに、誰ひとりとしてどうしてこんなところにいるのかがわからない。何を求めてここに来たのか、どういう道を辿ってここに来たのか記憶がない。
……ということは、誰かが俺たちに記憶を錯乱させる睡眠薬か何かを飲ませてここに連れてきたのかもしれない」
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