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もう少し仲良くなってから…
「ふっ」
「オフォッ!?」
耳に息を吹きかけられた
「嘉神川く~ん?なんで無視するの~?」
「えっ?あぁ…いや、考え事を…」
夢中になって考え過ぎた
瀬尾さんが僕の頭を掴んで離さない
「考え事か~、まぁ性少年だもんね~」
瀬尾さん字が違う
瀬尾さんは腕を組んで「うんうん」とか言いながら頷いている
「…瀬尾さん、次の試合まで結構時間あるし飲み物でも買いに行かない?」
「……」
?
瀬尾さんは何も言わずにジッとこちらを見ている
「…まぁ…性しょ「飲み物を買いに行こうよ!」
さっきのはギャグじゃなかったのか
「う、うん。いいよ」
さっきの誤解をといて
能力のこと、話さなきゃ
僕らは第三運動場から出て、一番近くの自動販売機に来た
「瀬尾さん、さっきの話だけど」
「か、嘉神川くんの妄想の話?」
あぁ、まずはそっちからでしたね
「それは誤解だよ
僕の能力について隠してる事を話そうか考えてて」
「嘉神川くんが実は天然の能力者って話?」
「え?」
なんで知ってるの?
「如月くんに聞いたよ」
「え?え、いつ?」
「嘉神川くんの試合を見てる時だよ」
あいつには隠してるって事も伝えてるんだけどな…
「えっと…隠しててごめん、その…中学の時に色々あって…」
天然の能力者はあまり好かれない
能力を持って生まれる事を良く思ってない人がいるから
理由は気味が悪いかららしい
「あ、うん。それも聞いたよ」
口軽すぎだろ
明日…休みか
月曜日焼いとこ
「話してくれたってことは少しは信頼してくれたのかな~?」
瀬尾さんは笑顔で聞いてくる
「えっと…まぁ、うん」
信頼はとっくにしてる、ただタイミングが掴めなかった
そして不安だった
「瀬尾さん…これからも仲良くしてくれる?」
僕は情けない問いかけをしてしまった
でも瀬尾さんは笑顔のまま
「もちろん!よろしくね~!」
即答してくれた
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