9/11(金)

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もう少し仲良くなってから… 「ふっ」 「オフォッ!?」 耳に息を吹きかけられた 「嘉神川く~ん?なんで無視するの~?」 「えっ?あぁ…いや、考え事を…」 夢中になって考え過ぎた 瀬尾さんが僕の頭を掴んで離さない 「考え事か~、まぁ性少年だもんね~」 瀬尾さん字が違う 瀬尾さんは腕を組んで「うんうん」とか言いながら頷いている 「…瀬尾さん、次の試合まで結構時間あるし飲み物でも買いに行かない?」 「……」 ? 瀬尾さんは何も言わずにジッとこちらを見ている 「…まぁ…性しょ「飲み物を買いに行こうよ!」 さっきのはギャグじゃなかったのか 「う、うん。いいよ」 さっきの誤解をといて 能力のこと、話さなきゃ 僕らは第三運動場から出て、一番近くの自動販売機に来た 「瀬尾さん、さっきの話だけど」 「か、嘉神川くんの妄想の話?」 あぁ、まずはそっちからでしたね 「それは誤解だよ 僕の能力について隠してる事を話そうか考えてて」 「嘉神川くんが実は天然の能力者って話?」 「え?」 なんで知ってるの? 「如月くんに聞いたよ」 「え?え、いつ?」 「嘉神川くんの試合を見てる時だよ」 あいつには隠してるって事も伝えてるんだけどな… 「えっと…隠しててごめん、その…中学の時に色々あって…」 天然の能力者はあまり好かれない 能力を持って生まれる事を良く思ってない人がいるから 理由は気味が悪いかららしい 「あ、うん。それも聞いたよ」 口軽すぎだろ 明日…休みか 月曜日焼いとこ 「話してくれたってことは少しは信頼してくれたのかな~?」 瀬尾さんは笑顔で聞いてくる 「えっと…まぁ、うん」 信頼はとっくにしてる、ただタイミングが掴めなかった そして不安だった 「瀬尾さん…これからも仲良くしてくれる?」 僕は情けない問いかけをしてしまった でも瀬尾さんは笑顔のまま 「もちろん!よろしくね~!」 即答してくれた
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