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瀬尾さんの笑顔には結構癒やされてたりする
まぁ眼球を潰すと脅されても言わないけど
恥ずかしいもの
「どうしたの?嘉神川くん?嘉神川くんの試合始まるよ?」
考え事に夢中になり過ぎたみたいだ
「あ、うん。行ってくるよ」
「頑張れ~!応援してるよ~」
「俺も応援してるぜ!あ、隣座って良いかな?一緒に空の応援でも…」
海斗は僕の応援をする素振りも見せずに瀬尾さんに話かけ続けていた
瀬尾さんは一言「少し離れて座るなら」とだけ言って僕を応援してくれた
正直海斗の表情が気になって仕方なかったが試合に集中することにした
今日の相手は数学教師の斎藤先生だった
斎藤先生はとにかく全身の毛がすごいことで有名な先生だ
とにかく剛毛だ
そんな先生の剛毛を眺めていると校長のアナウンスが入った
「それではCブロック第3試合始めて下さい」
アナウンスと共に剛毛先生が僕に向かって走り出した
僕が迫り来る剛毛を避けようと後ろに跳ぶと
剛毛は急停止して右手を前に突き出した
すると腕の剛毛が僕に向かって急激に伸びる
「私の能力は体毛を自在に操る能力だ、代償は全身が剛毛になる」
人工の能力には代償があるのだが
全身が剛毛になるだけって…
僕がそんなことを考えている内に腕毛は目の前まで迫ってきていた
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