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「…っ」
眼前に迫った剛毛をギリギリで避ける
そのまま剛毛先生に近づいてとりあえず右のわき腹を蹴り飛ばした
先生は一瞬動きを止めたがすぐに僕から距離を取る
「腹の毛で防御しなかったら危なかったな」
毛かよ
ほんと嫌な能力だ
僕は能力を少し使うことにした
先生が髪の毛を伸ばして攻撃をしてくる
僕は先生の髪の毛を掴んで腕を発火させた
「何ッ!?」
先生は慌てて両腕の毛を硬化させてハサミの要領で髪を切り落とした
意外と便利な能力なんだな
「お前の能力を忘れていたよ
その発火能力、なかなか厄介だ」
僕の能力は発火ではないし、むしろ発火能力はオマケだ
本当の能力の方は隠してある
天然の能力者だと分かるとみんな手のひらを返したような反応をするからな
天然だと分かると妙に馴れ馴れしくなる奴とか
とにかく僕は面倒なことが嫌いなんだ
ただオマケだけでもそこそこやれる
だから苦労してない
「…っは!」
先生が左手の剛毛を剣のように硬化させ切りかかって来る
それを右側に避ける
拳に炎を集中させて左脇腹をぶん殴った
先生は2~3m飛ばされ苦しそうに脇腹を押さえる
「がぁ…げほ……
まいった…俺の負けだ」
先生が負けを認め第3試合は僕の勝ちとなった
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