馬鹿、飛来する

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…徐々に近づいている、右か、左か? っ!!違うっ、上!! 「んのぉぉおおおおおおおおおおおおおぅぅぃぃいいいいっ!!」 あれは…鳥?妖怪?隕石? 違うあれは…人間!! くっ…、このままだと地面に打ち付けられて、 「しぃぃいいいいん身後方十回転捻りぃぃぃぃいいいいいいいいいいっ!!」 ドシーン 私がここまで驚いたのは恐らく先にも後にもこの瞬間だけだったでしょう。 土煙を巻き上げ飛来した物体は、紛れもなくただの人間で、それでいて、そこはかとなく馬鹿でした。
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