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私の知る限りのここ、幻想郷に関する知識を教えるのにはたいして時間がかかりませんでした。
ここが幻想郷ということ、向こうで忘れられ幻想となったものが行き着くところで、神や妖精や妖怪が住まう危険なところであるということ。
他にも話そうと思えば幾らでも有るでしょうが、まあ今すぐ言う必要は無さそうなので省略。
一通り話し終えると、彼は暫し唸ったあと納得したような顔で頷いて見せました。
「なるほど分からんっ!!」
…でしょうねそうでしょうよそんな気はしましたもの。
分かりました、ようは脳味噌の性能が通常の三倍劣ってるんですね…。
まあ途中で「何県にあるんだ?」とか聞いた辺りからダメだとは思ってたんですけどね、もしかしたらという一抹の期待をしたっていいじゃないですか。
とにかく彼は現在おかれている状況を理解してないようです。
ここがどれだけ危険か、そしてもう帰れないかもしれないと言うことも。
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