BARの手配書はふざけてるがそれをみている男達もふざけている

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「お前の言いたいことはわかる…だが…賞金高いんだよな」 「でもよぉ…これギャグとしか思えないぞ?」 ゾラがロコイから見せられた、いわゆる手配書。 そこにはどうみても、冗談だろ? としかいいようのないような容姿の「魔王」が写っていた。 丸い顔に申し訳程度にちょこんと乗った冠。 肩からかかるマント。 なんといっても…なんといっても…すべてのパーツが丸い。 なんだかカッコ良さげに地面に刺してる剣まで丸く見えてくる。 というか、魔王かコイツは!と思わせる容姿だ。 「いいじゃないか。コイツを仕留めれば当分は遊べるんだ」 「いつでも俺は遊んでるとでも言いたげだな」 「せっかく剣術の才能があるのに鍛練しないんだから同じだろう」 「貴様だってそんなゴツいナリして非戦闘員とは笑わせてくれるよな」 「うるせぇ。俺は戦えばかなり強い」 「なら戦えよ、今すぐ戦え」 「なにとだ…」 「あ?そんなもん……コイツとだよ」 バンバンとカウンターに置いてあるふざけた手配書をたたくゾラ。
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