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「なぁ、ロコイよお…」
「なんだ」
「暇だ」
「仕事にいけ、ど阿呆」
相も変わらず薄暗いBAR。
相も変わらず、やってくる賞金稼ぎ。
ここはとある魔法世界のハジ。
つまりド田舎。
警備もままならないいわば無法地帯。
「いいじゃねぇか、ここは俺にとっちゃ過ごしやすいんだよ。悪事がたくさん起きてそのたびに仕事を受ければ報酬だ」
ナレーションの仕事とられましたが、つまりはそーゆーことです。
「いいから仕事に行かんか。そろそろ生活費やばいのだろう?」
「そうだけどよぉ…」
「なんだ?」
「いやー、なんつーか………」
「どうせめんどくさいのだろう?」
「なにが?」
「話の流れを読め!仕事だろう仕事!」
「いやそれもあるんだけどよぉ」
「今度は何だ?」
「ナレーションも仕事してねぇんだよ」
ふん、僕の仕事盗るからいけないんだからね。
ナレーションなんかしてやらないから。
誰が喋ったかもわからない、超絶読みにくい小説になってしまえばいいんだからね!
「おいおい、天の声だぞこれ」
「まさか………?」
ふんっ!!!
「ゾラよ」
「何だ?」
「聞こえた」
「だろ???」
そろそろ魔王の手下が来ますからね。
「ネタバレすんじゃねぇえぇええぇええっ!!!」
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