BARにいる男達のもとに魔王の手下がやってきた

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いいじゃないですか。 そんなに怒らなくても。 ナレーションがネタバレなんてよくあること…… 「じゃないから!よくないから!!あったら危機だからな!?」 だいたいあんたら、ナレーションとしゃべってていいんですか、魔王の手下が…… 「だから言うんじゃねぇよっ!!」 カランコローン……… 「んぉ、誰かキタな」 「珍しいもんだな、こんな店に……」 「おまえにはもう仕事なんぞ紹介せんからな」 あ、こっちに来ましたよ? 「あのさ、普通にナレーションしてくんねぇか?」 「ポーロロッ!」 「え」 なんですかね、この物体。 ゆるキャラですかね。 「普通にナレーションしろ! いやまぁ………どっかのご当地ゆるキャラかなんかじゃ……」 「ごめんな、ボク。うちにはポロロ売ってないんだよ」 「なんだポロロって。そんなもんないだろ」 ポロロとは、とある魔法世界で普及している単なる離乳食である。 ポロロというだけあって丸っこい粒がポロポロと……。 「あんのかよっ!!」 「ポロロー」 「なんかかわいいな…」 さすがゆるキャラ。 ゾラの野郎のハートを鷲掴みです。 そのまま握りつぶしてください。 「うるせぇな、天の声だまれ!! それからロコイはコップふいてんじゃねぇよ、絡め!!」 「………………」 ロコイはコイツラもう好きにさせよう と諦めました。 「昔話みてーなナレーションしてんな!普通のしてくれ!!!」 ゾラの野郎が僕の仕事盗るのがいけないのでした。 「終えんな!めでたしめでたしじゃねえんだよ!!」 「うりうり」 「ポッ…ポロポロポロポロ…ポッポロポロ」 ロコイがポロロさんをくすぐって遊んでます。 ポロロさん犬みたいです。 お腹出して転がってます。 「ロコォォォォォォイッ!!!!!」 「もういいよ、ほら、ゾラ。天の声と格闘してて?コイツと遊んでるから」 ロコイさんのキャラが変わってる気がしますが。 「ナレーションが話し口調とかシュールすぎるわ!!!」 「ポロロ…ポッポロポロポロポロポロポロ」 「ポロロやろーもうるせぇぇぇぇぇぇえ!!!!!」 仕事盗るからですよ。 「お前は女々しいんだよぉぉぉぉ」
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