blue bird

１

そう思ったとき私は既にあの無表情店員さんのほうに向かっていた。

女の子3人の前で立ち止まる。

急に入り込んできた私に少し驚いたみたいだ。

私は、ある店のチラシを投げつけてこう言った。

「近くのホストクラブのチラシです。どうぞ楽しんできて下さい」

女の子たちは何秒か静止したあと直ぐに私をにらみつけて足早に出ていった。ホストクラブのチラシをちゃんと握りしめて…

私は後ろでボーッと見てる無表情店員さんに、
「私と桜はあんな子たちとは違いますから。勘違いしないで下さい」と言ってやった。