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そこには母親が階段の下に立って、笑顔で手招きをしている。 ケルトは泣きながら母親の所へ行った。 しかし、母親は表情が一変し、ケルトの首を絞めてきた。 母親の表情は豹変しているのに、「ごめん、ごめんね、ケルト…」と言いながら、泣きながら首を絞めている。 ケルトは泣きながら母親の股にケリを入れた。動きがひるんだ所で、近くにあったバイオリンを振り上げて母親を殺した。二人とも涙を流していた。 ケルトがその場に泣き崩れていると、ゆりかごにいた赤ちゃんが「おめでとう。さぁ、母親の部屋へ行くんだ。」と言った。 ケルトは母親の部屋へ。そこには笑顔いっぱいの母親の遺影が。 置き手紙があったので、ケルトはそれを読んだ。 「実はパパとママ、異変に気付いてたの。何かの異変。パパは全部わかってたのかな?あの絵本ね、実はパパが書いたの。ケルトと今いる赤ちゃんのために。直接言えば良かったのに、パパがあいつならわかるはずって言って聴かなかったの。だからケルト、ごめんね。ありがとう。」 ケルトの涙は止まっていた。ケルトは何かを決意したかのように玄関の扉を開けて外に出た。
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