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「あの野郎俺と会ってからは毎日八時間は熟睡してたくせに……。」ボソッ
「八時間?何が?」
「気にすんな。」
さっきからユートは何をブツブツ言っているんだろうか……と、そんなことを考えているとユートが手を挙げた。
「じゃあそこの……」
シュードさんがユートが手を挙げているのを見てまたフリーズする。
「そこの、君。」
シュードさんはしばらく固まっていたが覚悟を決めた顔でユートを指名した。
立ち上がったユートは凄く……凄く楽しそうな笑顔で
「シュードさんは恋人とかいないんですかー?」
爆弾を投下した。
「「ぶふぉ!?」」
思いっきりむせたシュードさん、と何故かクイントーヴァ先生。
「いやぁ、シュードさんカッコ良いからそういうのには困らないんじゃないかなー、って。
…………ねぇ?」
「え、えぇと、それは……」
「トキザミ、そういうプライベートな事はだな。」
と、ここで何故か額に青筋を浮かべたクイントーヴァ先生がユートを諌める。
「そうですか、残念だなー。(棒読み)」
全く残念そうでないユートは楽しげな笑みのまま席についた。
「じゃ、じゃあ気を取り直して次は……」
その後も質問は続いたのだった。
「じゃあ最後に、僕からメッセージ的なものを。」
授業の終わりも近づき、シュードさんはそう言った。
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