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『よ、陽太!?
あんたたち!陽太に何をしたの!?』
「姫様…申し訳ございません。この者には眠って貰いました。
あと少ししたら目覚めるでしょう。」
リーダーらしき男が前に出て来て、深く頭を下げる。
眼鏡を掛けていても分かるぐらいかなりイケメン…まるで執事のような服で…
月乃は一瞬息を飲んだ。
『執事?』
「そうです。」
ニコッと笑って膝まづく。
『え?えっと…?』
「困惑するのも仕方がありません。
説明は車の中でゆっくりと話すことにしますのでどうぞ乗ってください。」
車のドアを開ける。
『でも…』
チラッと陽太を見る。
無傷だが心配なのだ…
それを悟ったのか男は、にっこり笑って…
「その者は、他の者に頼んで家に送らせます。
今日あったことは記憶を消しますが…」
『記憶を!?』
「大丈夫です。
消す者はかなり優秀な陰陽師ですから心配しなくても…」
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