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『いやいや!記憶を消すって!?』
「はい。
このことは内密にしたいのです。」
『それに陰陽師…?』
陽太のことがもちろん心配だが、どうしてもこの言葉が気になった。
「それは車の中で…」
『分かった。』
なんとなくだけど…この人は信じていいのかもしれない…
「ありがとうございます。」
やんわり微笑むと月乃の手を取って車まで誘導する。
『うわぁ…』
車の中は、とても広くて綺麗だった。
執事の男も乗るとゆっくりドアが閉まって発進した。
「さて…一体何から話しましょうか…」
『う~ん。
まずは貴方の名前が知りたいかな?』
「すみません。
名乗るのを忘れていました。
私は神崎恒【カンザキワタル】と言います。」
『えっと…神崎さん?』
「はい。気軽に恒と言って下さい。」
いや…流石に下の名前を呼び捨ては…
『う~ん。じゃあ、恒さん?でいいかな?』
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