第一章

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『…夢で見たんです…』 「夢?」 『はい。そこにはいろんな男の人がでてくるんです…皆、私を月姫、月姫って…それに何故か凄く悲しい気持ちになりました。』 「そうですか… たぶん出てきた者は貴女様の式神…」 そこまで言うと困ったように笑う。 『どうかしたんですか?』 「いえ…少し昔のことを思い出しただけです…」 『?』 「月姫様は何度も死にました…そして何度も甦った…否、生まれ変わりました。でも記憶はあったんです…」 『記憶?』 「はい。何故か貴女にはないみたいですけど… 喋り方も違う…」 なんだろう?まるで月姫と会ったような言い方…
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