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「嘘ではありません。
証拠を見せますので目を閉じてください。」
月乃はゆっくり目を閉じる。
『……………』
「いいですよ。」
月乃が目を開けると…
『ツッ!?』
一匹の獣がいた。
真っ白な髪に獣耳…さっきまでの漆黒な髪と目ではなく…目も金色に輝いている。
『綺麗…』
「ありがとうございます。でもさすが…月姫様の生まれ変わり…この姿を見て恐がらないなんて…」
『あはは…』
「さて…また話がそれたので戻します。
」
一瞬にして亘の姿が人に戻る。
「どこまで話しましたかね?」
『安倍晴明の辺り…自分が式神で白虎だと言う所だったかと…』
「そうです。安倍晴明が率いる安部家と月姫様が率いる月影家が陰陽師の頂点にいたのです。」
そこで月乃は疑問を口にした…
『安部家は有名なのに…どうして月影家は知られていないんです?』
「いい所に気付かれました。陰陽師は月影、安部、それからまだたくさんいます。
しかし公に人助けをするのは、安部家だけなのです。だからいろんな方に安部家が知れ渡りました…
しかし陰陽師の世界では月影一族が一番強くそして頂点に君臨しておりました。」
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