第一章

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『でも私は関係ないですよ?だって月影の人と関わったことがないのに…どうして私が月影の血を引いているんでしょう?』 「そうですね…話せば長くなるのですが… 葵【アオイ】様はお分かりですか?」 『は、はい…私の祖母です。凄く優しいお婆ちゃんだったから大好きでした。』 「その葵様が月影一族の者だったのです。」 『まさか…』 「はい。葵様は、当初月影一族から選ばれた方と結婚する予定でした… しかし…貴女のお爺様に会って恋に落ちて…貴女の母親を産んだのです…」 『…………。』 「それから貴女が産まれた…母親も少しは陰陽師の力を持っていましたが…あまり強くありませんでした…しかし貴女が産まれ、月姫様の生まれ変わりだと分かった時…一族は、母親から貴女を取り上げようとしましたが…葵様が、話し合いで貴女を守ったのです…」 『まさか…そんなことが…でも…それなら何で今さら私に?』 「それは……」 「月影一族が貴女を残して全て滅んだからです…」 『!?』
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