第一章

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『ど、どうして!!?』 「邪鬼が現れたのです…」 『邪鬼?』 「彼の名は、夜叉と言います…」 亘は、目を瞑る。 彼は彼なりにいろいろ考えていた。 『どうして!?月影一族は最強じゃなかったの!?』 「そうですね…これを言うと貴女が自分自身責めないか少し心配です…」 『私が?………。』 きっと亘さんのことだから私に気を使ってる…でも私が関わるなら…真実を知らないと… 『教えて下さい!』 そう答えると亘は少し躊躇いながら口を開いた。 「貴女が居なかったからです…」 『それはどう言う意味なんですか?』 「月姫の生まれ変わりは何度も死んで輪廻を繰り返します… そして記憶もそのままに…何故か貴女にはないみたいですが… その度に月姫の生まれ変わりは月影一族を守っていくのです…しかし…」 『今回は、私が居なかった…と?』 「そうです。 あ。だからと言って自分を責めないで下さい…葵様は貴女をただ普通の子として育てたかっただけなんですから… 寧ろ謝るのは我々陰陽師一族…貴女を危険な方に引き連れ込んだですから…」
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