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『ど、どうして!!?』
「邪鬼が現れたのです…」
『邪鬼?』
「彼の名は、夜叉と言います…」
亘は、目を瞑る。
彼は彼なりにいろいろ考えていた。
『どうして!?月影一族は最強じゃなかったの!?』
「そうですね…これを言うと貴女が自分自身責めないか少し心配です…」
『私が?………。』
きっと亘さんのことだから私に気を使ってる…でも私が関わるなら…真実を知らないと…
『教えて下さい!』
そう答えると亘は少し躊躇いながら口を開いた。
「貴女が居なかったからです…」
『それはどう言う意味なんですか?』
「月姫の生まれ変わりは何度も死んで輪廻を繰り返します…
そして記憶もそのままに…何故か貴女にはないみたいですが…
その度に月姫の生まれ変わりは月影一族を守っていくのです…しかし…」
『今回は、私が居なかった…と?』
「そうです。
あ。だからと言って自分を責めないで下さい…葵様は貴女をただ普通の子として育てたかっただけなんですから…
寧ろ謝るのは我々陰陽師一族…貴女を危険な方に引き連れ込んだですから…」
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