6人が本棚に入れています
本棚に追加
『謝らないで下さい…』
「いえ…」
長い沈黙が二人を支配する…
『で、でも私には力なんてありませんよ!?
母には少しあったのかもしれませんが、私には全くないんです!!』
「……眠ってるだけです…」
『へ!?』
「多分記憶がないのもそのせいかと…
力が覚醒すれば記憶も…保証はありませんが…」
『記憶が戻ったら…私じゃなくなるのかな…?』
ふっ、と思った不安のことを口にした。
「大丈夫です…貴女は貴女のままです…」
優しく…まるで包み込むように笑う。
月乃の不安も消えていく…
『亘さん…』
「さて…貴女にはやってもらいたいことがいくつかあります。」
『?私に?』
最初のコメントを投稿しよう!