プロローグ

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「クッ…ギャハハハハ!! これで月影一族は終わりだぁ!!これで、これで、俺が支配者だ!!」 目が赤い男は、狂ったように笑う。 その傍は、真っ赤に染まっていて男や女子供が倒れていた… 「まだだ…」 倒れていた一人の女がゆらりと立ち上がる。 身体中からおびただしい真っ赤な血が流れていた。 「んぁ?馬鹿か? そんな体でどうやって俺様を倒そうと?」 男はゲラゲラ笑いながら女の髪を鷲掴みにする。 「たとえここで私達が滅んでも…お前を倒す姫が現れる…」 「姫だぁ?」 「そうだ。我々の月影一族の姫…月姫様だ。 あはははは!お前もこれで!!グッ、グッハ!!」 女は血を吐いて絶命した。そんな女を男は放り投げる。 「……そんな姫様は俺が喰ってやるよ…この俺、夜叉様がよぉ!!」
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