第一章

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つき…つ… つき… 『私は月姫じゃない!!』 「何言ってんだよ… お前姫って柄じゃねぇくせに…」 『あ…陽太…』 顔を上げると如月陽太【キサラギヨウタ】が呆れ顔でいた。 「大丈夫かぁ? お前、魘されてたぞ?」 ……夢…だったんだ… 『…私…何か言ってた?』 「そうだな…苦しいとか待ってとか…貴方は誰とか…」 『そっか…』 はぁ…やっぱり夢を見てたんだ… 「大丈夫か…?」 『うん…帰ろうか?』 「そうだな! ちょっと正門で待っててくれ!すぐ行くからよ~」 『うん、分かった。』 陽太はニカッと笑って教室から出て行った。 今日の夢…やけに生々しかったなぁ…
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