第一章

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正門で待っているとすぐに陽太が来た。 『んじゃ、帰ろうか。』 「オッケー♪ つうか月乃…」 陽太が月乃の顔を見つめる。 『な、なに!?』 「雰囲気…変わった…?」 ……はぁ? 『いきなり何を言い出すのよ! それに雰囲気なんてすぐに変わるわけ…「そ、そうだよな…いやぁ~なんか大人ぽっいと言うか…別人みたいって感じたけどそんな訳ないよな♪」 『はぁ…』 ったく…こいつはいきなり何を言い出すかと思えば… キィィィイ!! いきなり黒い車が急ブレーキで止まりドアが開いて男達が出てくる。 「なんだ!?」 陽太は眉間に皺を寄せて驚いていると… 「姫様!お探し申しておりました。」 『へ…?』 男の一人が月乃に膝まづく。 「さぁ、こちらへ! これから厳しい修業になります。」 いきなり月乃の腕を掴み連れて行こうとする。 『や、やぁ!!』 手を振りとこうとするが力で敵わない。 「おい!!月乃に何をするんだよ。離せよ!!」 陽太が男に突進するが… 「ふぅ…やむ得ぬ… 我が命で眠れ…はぁぁあ!!」 男が手を翳すと陽太が、ゆらりゆらりとしばらく揺れてすぅーと倒れる。 「ふぅ…やはり我々は陰陽師として弱いか…眠るまでにこんなに時間がかかるとは…」
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