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正門で待っているとすぐに陽太が来た。
『んじゃ、帰ろうか。』
「オッケー♪
つうか月乃…」
陽太が月乃の顔を見つめる。
『な、なに!?』
「雰囲気…変わった…?」
……はぁ?
『いきなり何を言い出すのよ!
それに雰囲気なんてすぐに変わるわけ…「そ、そうだよな…いやぁ~なんか大人ぽっいと言うか…別人みたいって感じたけどそんな訳ないよな♪」
『はぁ…』
ったく…こいつはいきなり何を言い出すかと思えば…
キィィィイ!!
いきなり黒い車が急ブレーキで止まりドアが開いて男達が出てくる。
「なんだ!?」
陽太は眉間に皺を寄せて驚いていると…
「姫様!お探し申しておりました。」
『へ…?』
男の一人が月乃に膝まづく。
「さぁ、こちらへ!
これから厳しい修業になります。」
いきなり月乃の腕を掴み連れて行こうとする。
『や、やぁ!!』
手を振りとこうとするが力で敵わない。
「おい!!月乃に何をするんだよ。離せよ!!」
陽太が男に突進するが…
「ふぅ…やむ得ぬ…
我が命で眠れ…はぁぁあ!!」
男が手を翳すと陽太が、ゆらりゆらりとしばらく揺れてすぅーと倒れる。
「ふぅ…やはり我々は陰陽師として弱いか…眠るまでにこんなに時間がかかるとは…」
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