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「はあ」
朝に渡された模試の結果を思い出してため息をつく。
志望まで遥かに遠いD判定。100点くらい足りてなかった。
「どうしたの愛子。かなりブルーみたいだけど」
私の正面でビスキーサンドを食べ終わってご満悦な秋穂が聞いてきた。
甘いものを食べて絶賛幸せ中な秋穂に言っても、ねえ。
「いやー、何でもない」
「悩みがあるなら聞きますよー」
いや、だからそんなひょうひょうと言われても。
「大丈夫だよ秋穂。私は一人でも生きていけるよ」
「は? いやいやアンタ絶対やばいって。私が保証する」
保証とかやめてよ。悲しいから。
「じゃあ、聞いてもらってもいい?」
言いたくはない。でも聞いてほしい。
なんかおかしい。矛盾してる。
どうしたんだろ、私。
「聞いてあげる」
机の引き出しにぞんざいに入れていた模試の結果を取り出す。
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