プロローグ

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『全世界は舞台だ。そして、すべての男も女もその役者に過ぎない。』 ―――シェイクスピア 最近知った昔の詩人の名言の一つだ。 この言葉に俺は同意せざるおえない。 むしろ「同意しない」という選択肢は存在しない程に、この言葉は現代社会の的を射た言葉だ。 友達や親友、彼氏彼女という関係を維持し、リアルを充実して生きている人物・・・・・・つまりリア充は、常にこの言葉に当て嵌まる。 その関係を維持する為に他人に気を使い、自分も周りも欺いて、役者の様に"周りに合わせる自分"を演じつづけなければならないのだから。 はたしてそのような関係が本当に友達や親友と呼べるのだろうか? 他人に好かれる為に取り繕った自分に好意を抱かれても、それは本当の愛と呼べるのだろうか? 否、断じて否。 それはただ嘘を吐いているだけに過ぎない。 つまりリア充は皆嘘つきであり、嘘つきは泥棒の始まりという言葉の通りなら、リア充は皆犯罪者だ。
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