ある満月の夜

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満月見たいから、窓から抜け出すのがいつものこと。 「………うわっ?!」 え、…ヤバい、落ちる……っ!! ………………っ!!!! ドサッ ……あれ? 痛くない…… 「おい…、何時まで乗ってんだ」 ………えっ!? この、声、は……。 「こ、近衛さん!?」 「あ"? お前…俺の名前知ってんのか?」 「……ぁ、は、はい……」 ………って、早くどかないと!!! 「す、すすすすみませんっ」 「…………、いや……」 「あの、し、失礼します……っ」 これ以上一緒にいるなんて無理っ 本気で心臓ぶっ壊れるからっ 「………待てよ」 「ふぇっ!!?」 「……クッ、ククク…アハハハハハッ」 え、笑われた!? 笑ってくれた!? 初めて見た!! すごくレアだ!! 「ククッ………んあ? んだよ」 「ぁ、えっと…、近衛さんの笑顔、初めて見て……その……」 うぁぅ…。近衛さんが見てる。こんなに近くにいて、近衛さんの視界に俺が映ってること事態が、すごく恥ずかしくて…だけど嬉しくて……。
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