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あっちゃー。とでも言うべきかのように凛花は額を軽くペチンとたたいた。
凛花と私、花宮 優希(ハナミヤ ユウキ)は幼なじみであり、従兄弟でもあって比較的近しい親族になる。
家も同じ学区内にあった事から小学校・中学校では同じ学校に通ってはいたが同じクラスになった事は無い。
「それって中学までの話じゃなかった?高校は学科のクラス数とか進路の都合もあるから同じクラスになる事もあるんじゃないの?」
同じ学科を選択していて1クラスしか無いところだったらたとえ兄弟であっても同じクラスにならざるおえないだろう。
「あ、そっか」
そう言うと凛花は目の前の角を曲がり、「ゆう、早く早くー」そう言ってぶんぶんと私に向かって元気よく手を振っている。
仕方なく私は軽く歩くスピードを速め凛花の待つ角へと向かい二人で一緒に角を曲がった。
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