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「おっ。さすが有名私立!大っきいなー」
角を曲がった先には通常の高校の規格を大きく超えた敷地に洋風の城ような外観の学校が堂々とそびえ立っていた。
付属の幼稚園から大学まであるこの学校は学力の高さを誇っており、学費も通常の学校よりも維持費が掛かるからか普通の学校の5倍は掛かる。
陰では裏金入学も可能だと言う噂すらも飛び交っているらしい。
「あ、人が群れてる。多分あそこにクラス表貼られてるんだ。ゆう、ほら行こ!」
「えっ」
時既に遅し。
ぼーっとしていた私は凛花に腕を掴まれ人の群れの中へと突っ込んでいた。
「すいませーん。通してー」
「ちょっと、凛!あ、ごめんなさい」
ぐいぐいと押し進むものだから抵抗する事も出来ず手を引かれるままに無理矢理人の中へ入ってぶつかったりし怪訝な顔をされるものだから、謝りながら進んでいる。
「よっ……と」
なんとか掲示板の前に着いたのかぎゅうぎゅうに押されていた人の中から余裕のあるスペースに出たのだろう。
さっきまでの窮屈な感じがなくなった。
「えっと、一年は……っと」
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