タイムスリップ!?

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(ただでさえ、あの古高くん(古高俊太郎)が新撰組の奴らに捕らわれたというのに……。 この計画が、新撰組にでも漏れてしまうなどということを判断すべきなのだが……) 「その上、なぜ池田屋なのだろうか……」 池田屋は旅館だ。 酒を飲みながらの会合など、無神経にもほどがある。 (古高くんをどのように助けようか、いや、もう彼はもう……いや、とにかく彼を助ける方法も会合で話し合わなければ…) なかなかいい案が浮かばない。 対馬藩邸へと続く道のりを歩いていると、それは突然のことだった。 「ん?あれはなんだ?」 人気のない所で一瞬光を発しているのが見えた。 光っていた所に行くと、そこには異国の服をきた娘が倒れていた。 「君、大丈夫かい?」 「………………」 返事はない。 生きているが、意識を失っていた。 「………………」 (一体、この娘はどこから来たのだろうか。服装から考えて一番可能性が高いのはイギリスだろうか…) その少女のは、まるで御伽噺にでてきそうなくらい美しい顔立ちをしていた。 だが、このあたりで見かける女性より細く、飢えてしまっているのではないかと心配した。 「とにかく、このまま放っておくことはできない」 あたりを見回すと、休める所は甘味処しか見当たらなかった。 甘味処は女性がよく立ち入ることが多い。 (仕方が無い…。ちょうどいつもお客様がくる度に買いに来ている店だ。少し、世話になろうか) 私は彼女をおぶって甘味処へむかった。
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