タイムスリップ!?

11/14
前へ
/1074ページ
次へ
「あの……ここはどこなんですか?」 「あなたこそ、どうして着物を着ているんですか?」 「あの……すいませんが……今は何年ですか?」 彼女は起きるなり様々な質問をする。 (日本語を話しているから、日本人なのか……?) しかし、何か様子がおかしい。 私が質問に答えるたびに驚き、そしてどこか切ない顔をするのだ。 「~~!!あ~もぅ!袋です!黒い袋みませんでした?」 「黒い袋……?もしかして、これのことかな?」 「あっ…私のカバン…!!」 娘は私の手から“かばん”と呼ばれる袋を奪い取り、四角い板を取り出した。 (やはり…何か特殊な開け方をしている。やっぱり彼女は…) 「何だい?それは……。」 「携帯電話です!」 「けいたいでんわ?」 「これで、遠くの人達と連絡をとることが出来るんです!」 (なっ……!!文ではなくその四角い板で……。やはり、異国の……!!) 私は彼女が持つカラクリに興味を持った。 私はそのような物を見たことがない。 彼女はその板を押したり、耳に当てたりしていた。 何かを操作するように… (やはり……彼女は怪しい人物だ)
/1074ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2102人が本棚に入れています
本棚に追加