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ある日、 お母さんは悪くないのに酷い言葉言ったりしてたよね。 姪っ子が蹴ってきたりして止めないから お母さんたちに言ったのに見て見ぬふりばっかして 勢いあまって左手首を包丁で思いっきり切ったの、覚えてる? おじいちゃんだけはあたしの気持ち理解してくれて 手当てしてくれたよね。 血、だらだら出てて止まんなくて おじいちゃんは焦ってたね。 心配かけてごめんね。 その傷は消える気配がない。 一生消えないのかもしれない。 腕の傷も、心の傷も、………。
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