一章 女の子

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「専門家の話しによりますと、マッハ速度を大幅に超えて飛来してくるアリスを迎撃出来るかどうかは難しいとのことです。今後、この番組は放送する内容を変更して、飛来してくるアリスの正確な落下予測地点を常備放送していきたいと思います。」 どうやら今日の番組全てを打ち切ってでも、アリスの状況を報道すると決めたらしい。 『どうなんだろう…こんな日に学校は有るのかな…?』 もし休みなら連絡くらいあるはずだ。それが無いと言う事は、学校があるのだろうか…? 考えていても仕方がない… 『とりあえず、制服には着替えておくか…。』 食べ終えたカップ麺の容器を台所におき、部屋へと向かう。 ドアノブを回して扉を開けると、そこにはさっきまで寝ていた愛しきベッドと小さな机が置いてある。 殺風景だが一応は自室だ。
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