一章 女の子

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家をでるとすぐ隣に、お稲荷様の祭られた小さなほこらがある 昔から、どこかへ出かける時には一円玉をほこらの前にある水瓶に一枚入れてから出かける 出かけるたびに、一つの縁がありますようにとのおまじないなのだという 我が家の祖母の代からのしきたりらしく、そのしきたりのお陰で俺は一円玉に困ったことはない 今のところ全くもって縁などないけど… もしかしたら近々何かしらの縁が舞い降りて来るかも知れないから、 こればっかしは止めるわけにはいかない
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