memory0

4/4
前へ
/116ページ
次へ
「花梨さんはメイドではありません!」  乙女が立ち上がった。 「なら博士の愛人?」 「僕の恋人です」 「なんでもいいけど。変な約束するなよ。俺が迷惑なんだ」  ソラは肩を竦めた。花梨はユーリの家に済むメイドなのだが、乙女はそれを認めようとはしない。押し問答が続くだけであった。 「ならば、借りたものを返してください」 「返しても借金取りと縁が切れないのは嫌だ。それもこれもメイドと恋人関係になるからいけないんだ」 「好きになったんですから仕方ないでしょう。しかも仕事と関係ないです」 「めんどい」  ソラは、乙女を殴るとさっさと駐車場から消えた。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加