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「かんぱーい!!」 カンッと気持ちのいい音がテーブルに響く。 「…ぅんまーい!!」 「仕事帰りのビールほどうまいものはないねー!」 同じく仕事帰りだろうスーツ姿のおじさま達がごったがえし、炭の匂いと煙で覆いつくされている店内。 「ねぎま、砂肝、なんこつ、豚タレおまっとさん!」 カタンとテーブルにいつもの串が並んだ皿が置かれる。 「ありがと銀。 相変わらず混んでるね。おじさま達で。」 「おかげ様で。 おまえ達も相変わらず親父くせぇ物しか食べねーのな。」 頭にタオルを巻いて口髭を生やした口の悪い銀次郎が呆れた様にため息をつく。
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