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「ねえねえ弘志~~。」 「何?」 「お前から見てカッコいいのは誰?」 「みんな。」 「かっこ悪いのは?」 「俺。」 ・・・・・・・。かっこいい人多すぎるだろ・・・。 自分の顔みてカッコいいって一回も思ったときないのか? 恋愛関係は役立たずだなあ・・・。 「なんだよその目?」 「役立たず・・・・。」 「えっ!何で!」 「また藤谷さんは藤崎君をいじめてるのかい?」 「あっ!中里君!」 「一緒に行ってもいいかい?」 「もちろん!」 「ありがとう!」 中里君は女子に人気者でかっこいい!モテる男は違うなあ・・・。 藤崎と比べると天と地の差だ・・・。 大きなため息が出るよ・・・。 「はあ~・・・・。」 「だから何が言いたいんだよ!人の顔見るたびに大きなため息ついて!」 「藤崎君なんかドンマイだね。」 「お前には本当にあきれたよ・・・・。藤崎。」 「どうしたの?藤谷さん?」 「いやあ、かっこいい人誰って聞いたらみんなっていうからさ・・・。多すぎだなあって思って。」 「それでもいいんじゃないかなあ?人それぞれ好みがあるし、藤崎君から見たらみんなかっこいいと思っただけだし。それに俺から見ても同じだよ。それに女の子だってみんなかわいいし。おかしい・・・?」 「いえ、素晴らしい回答です・・・。」 「・・・・・・・。すごい・・・・。」 「藤崎君までどうしたの!あたりまえのこと俺は言っただけだよ。」 今新しく知ったこと・・・・。中里君は天然たらしかもしれない・・・。 しかもその笑顔がありえないほど爽やかだ・・・。 そんな会話をしているといつの間にか第二理科室についていた。 中里君はかっこいいいいけどなんか違うんだよ。 理想に一番近いかもしれないけど・・・・。 王子様~まだ? わたし短気なんでいい加減に切れますよ・・・?
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