-序章-

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-序章-

貴方さえいれば、私はよかった。貴方さえいれば、他は何もいらなかった。貴方さえいれば、幸せだった。 なのに、運命は残酷にも私達2人を真っ二つに引き離した。 それから私の瞳は色を映さなくなった。ただ灰色の世界が広がるだけ。 感情のないただ生きるだけのマリオネット。ただそこにいるだけのマリオネット。 貴方だけを映す瞳は今も紺碧色の涙を絶えず流しています。
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