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都会とも田舎ともつかないとある町。
休みともあれば人は繁華街に繰り出すが、この町の人はどこか顔に笑顔が少ないように思える。
そんな町の誰も居ない道を一人、真新しい高校の制服に身を包んだ一回り小さめな少年が歩いている。
その少年は青空を上げながら欠伸をした。
「今日から高校生か…。」
誰も居ない道で一人、少年はつぶやいた。
葉も混じる桜の木が、新入生を歓迎するかのようにほんのりと花の香を匂わせる。
歩みを進めるにつれ周りに同じ制服の学生が増えてきた。
そして、その中の一人が話しかけてきた。
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