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「ねぇ、そこの君?桃白高校の生徒だよね?」
知らない人に声をかけられ戸惑ったが、見ると馴れ馴れしく話しかけてきたその学生は人懐こい笑顔でこちらを見ている。
その笑顔のせいか自然と心を許し、コクリと頷き、
「うん。キミ…誰っ?」
と言葉を返した。すると彼は慌てて、
「いきなりゴメンね。俺、トシヤ。上野トシヤ。今日からこの桃白高校の一年生なんだ。君も一年生だよね?」
「…うん。僕、川崎レン。よろしくね。…なんで一年生ってわかったの?」
「よろしく。何故って?それは、…ちっちゃかったから。」
━━なるほど。確かに僕は同年代と比べたら背も低いし、童顔だ。その僕が真新しい同じ制服を着ていれば誰が見ても一年生だとわかる訳か。と一人納得した。
また人懐っこい笑顔で彼は言った。
「一緒に高校まで行かない?」
「うん。」
レンとトシヤは出会ったばかりであったが昔からの親友のように直ぐに打ち解け仲良くなった。
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