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教室についたレンたちは担任らしき年配の先生に挨拶をし、
窓側の壁に寄り掛りながらしばらくどんな奴が一年間ともに生活をするのか観察した。
見ると若干一名を除いて、皆真面目そうな生徒だった。
「おい、そこの!なに見てんだよ?」
若干一名の不良が話かけてきた。彼は金と茶色の間のような色に染め上げられた髪は整髪料で立ち上げられ、その系統の中ではかっこいいファッションだと思われる太めの制服を入学初日にして装備していた。
「いや、ただ眺めてただけ。そんないきり立って、これから一年同じクラスの友達なんだからもっと仲良くしようよ。」
トシヤは見かけによらず不良というものに慣れていた。全く臆することのない態度に不良は一瞬動じたが、正論を我流に壊すのが不良だ、と言っても過言ではない。
「だぁ、うっせぇな!見てんじゃねぇって言ってんだよ!このザコ!」
顔を真っ赤に声を荒げる不良。それを見てトシヤは一人笑い始めた。
「なにキミそんなに熱くなってるの?もしかしてザコとか言ってるけど、ボクよりキミの方が強いだなんて勘違いしてないよね?」
笑いをこらえながらトシヤは言った。
━━・・・トシヤは挑発しているのだろうか?トシヤ、なんかこわいよ。。。
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