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レンは目をきらきら輝かせ、トシヤの手を両手で握りしめながらピョンピョン跳ねていた。
━━か、かわいい。不覚にもレンのかわいさに少しばかり心揺らぐトシヤであった。
ボクにもトシヤみたいに夢があったらなぁ・・・。
そうこうしてるうちに生徒たちは教室についた。
全員が着席したのを確認すると、担任の先生は言った。
「はい、みなさん初めまして!私が今日からみなさんと一年を共にする、担任の山田コウです。
山田先生でもコウちゃんでも、なんとでも呼んでいいぞ!
では早速、早く皆が仲良くなれるように入学式恒例の自己紹介でもやろうか!では、出席番号1番から教壇で頼む!」
担任の大声にすこし驚いたが、簡潔で明るいノリの先生に皆、好印象を覚えた。
さっそく出席番号1番と思われる生徒が教壇に立った。
「ボクは阿部ショウタです。趣味は料理で得意教科は、数学です。」
その自己紹介に担任は嬉しそうな顔をしながら、
「俺の担当教科はちなみに言い忘れていたが、数学だ。阿部、高得点期待してるぞ!」
担任の発言に少し恥ずかしがりながら阿部君は席に戻った。
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