出会い

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「次、、、2番の飯島は休みか。じゃあ3番の上野たのむ。」 担任は、てきぱきと自己紹介を進行していった。 「はい!」 トシヤは気持ちのいい返事で答えて、教壇にあがった。 「ボクは、上野トシヤです。趣味はギターです。この学校での目標は、生徒会長になることです。みなさんよろしくお願いします!」 生徒会長という言葉に皆に少しのどよめきが走った。 「おぉ!生徒会長か!がんばれ上野、応援するぞ!」 担任はにこにこしながら言った。 その後、スムーズに自己紹介は進んで行き、いよいよボクの番になった。 「・・・b、ボクは川崎レンです。みなさん1年間よろしくお願いします。」 緊張しながらもなんとか、簡潔に言うことができた。 「それだけか?もっとなにかこう、ないか?得意教科とか。」 担任が期待の目でボクを見てきた。 「あ、あぁ・・・、得意教科は英語です。というのも、実は帰国子女でして、若干訛りはありますが英語得意です。みなさん仲良くしてください。」 最後に頬笑み自己紹介を終えた。 帰国子女、そして、レンのかわいい笑顔にクラスの女子はキュンとした。 「英語か、頼もしいな川崎!」 いよいよ、最後のクラスメート。トシヤにつっかかったヤンキーの番になった。 「俺は若本シンジ。特にいうことないけど、まぁよろしく。」 あっという間に終わらせようとした瞬間、担任は言った。 「若本!もっとあるだろ?自分をさらけ出せ!」 「は?うっせぇよ!」 担任がポカーンとしている横を若本は風を切るように歩いて席に戻った。 ━━あの不良、若本っていうんだぁ。なんか見た目怖いけど、どこか寂しそう。 レンは、のんきにそんなことを考えていた。 「ま、とりあえず自己紹介も終わったし今日の日程は以上だ。明日は朝から昼まで部活動紹介、そのあとHRで係り決めとかやるから今言ったのメモしとけよ?ちなみに、明日は14時に終わるから昼飯用意!ってことで、また明日!」
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