2人が本棚に入れています
本棚に追加
「次、、、2番の飯島は休みか。じゃあ3番の上野たのむ。」
担任は、てきぱきと自己紹介を進行していった。
「はい!」
トシヤは気持ちのいい返事で答えて、教壇にあがった。
「ボクは、上野トシヤです。趣味はギターです。この学校での目標は、生徒会長になることです。みなさんよろしくお願いします!」
生徒会長という言葉に皆に少しのどよめきが走った。
「おぉ!生徒会長か!がんばれ上野、応援するぞ!」
担任はにこにこしながら言った。
その後、スムーズに自己紹介は進んで行き、いよいよボクの番になった。
「・・・b、ボクは川崎レンです。みなさん1年間よろしくお願いします。」
緊張しながらもなんとか、簡潔に言うことができた。
「それだけか?もっとなにかこう、ないか?得意教科とか。」
担任が期待の目でボクを見てきた。
「あ、あぁ・・・、得意教科は英語です。というのも、実は帰国子女でして、若干訛りはありますが英語得意です。みなさん仲良くしてください。」
最後に頬笑み自己紹介を終えた。
帰国子女、そして、レンのかわいい笑顔にクラスの女子はキュンとした。
「英語か、頼もしいな川崎!」
いよいよ、最後のクラスメート。トシヤにつっかかったヤンキーの番になった。
「俺は若本シンジ。特にいうことないけど、まぁよろしく。」
あっという間に終わらせようとした瞬間、担任は言った。
「若本!もっとあるだろ?自分をさらけ出せ!」
「は?うっせぇよ!」
担任がポカーンとしている横を若本は風を切るように歩いて席に戻った。
━━あの不良、若本っていうんだぁ。なんか見た目怖いけど、どこか寂しそう。
レンは、のんきにそんなことを考えていた。
「ま、とりあえず自己紹介も終わったし今日の日程は以上だ。明日は朝から昼まで部活動紹介、そのあとHRで係り決めとかやるから今言ったのメモしとけよ?ちなみに、明日は14時に終わるから昼飯用意!ってことで、また明日!」
最初のコメントを投稿しよう!