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ハイネケンがその姿を現し、転倒したキアイオンの元へ降り立つ。その表情は、完全に呆れが見えていた。
「……お前、確かに私は仲間を集めろと言ったがな……」
キアイオンの胸部からは、キリクがその姿を現していた。そして、ハイネケンに向かってこう叫ぶ。
「ああ、確かに3人揃えたぜ!」
同時に腰部からは、石倉さん(83歳)が震えながらその姿を現した。
「……ああ~、恵さん、ワシの朝ごはんまだ~?」
その声を聞いたハイネケンが怒りを顕わにする。
「って、仲間と言っても誰でもいいって訳が無いだろ!」
「なぁに、仲間が何であれ、気合で何とかするのが合体って奴だろッ!」
「だから! 気合だけじゃダメだって、前にも言っただろう!」
「吉江さん、ワシの昼ごはんは~?」
「って、ボケるなジジイ!」
「いや、お前もボケるな! そもそも、もう一人の仲間はどうした!?」
ハイネケンの問いに、キリクが自信満々に告げる。
「腹部のハッチを開いてみな!」
ハイネケンは腹部のハッチを開き、手を伸ばす。次の瞬間、その手には一体のプラモデルが握り締められていた。
「……って、思い切りガンプラじゃないかッ!」
それを地面に叩きつけるハイネケン。プラモデルは無惨にも粉々になった。
「ああっ! 俺の1/100MGアッガイが! てめぇなんて事をッ!」
「うるさいうるさいうるさい!! 大体、何でガンプラ乗せているんだ!?」
「それがキアイオンッ!!」
「それはもういい! いいか、今度こそ、お前に近い能力を持った仲間を集めて来い!」
「ああ~、瞳さん、いい加減オムツかえてくれんかのぉ~」
「テメェ! こんな時に漏らしてんじゃねぇッ!」
「いや、それ以前の問題だ!」
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